2015年3月2日

第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会参加報告


2015.2/12-13日の2日間、第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会(JSPEN)が神戸(国際会議場他)で行われ、参加発表してきました。
臨床栄養の最前線-エビデンスとガイドラインに基づいた臨床経験の共有が学会テーマに掲げられ、医師、薬剤師、看護師、栄養士など多職種にわたり、多数の参加がありました。
学会では毎年多数の演題が同時進行で行われるのが通例ですが、本大会ではサテライトとして一つの大きなフロアーに8つのスクリーンを設けて、チャンネル付きのイヤフォンにて自由に聴取できるものでした。
これまで、多くの学会に参加してきましたが、ここまで同時に聴取可能なものは初めてであり、非常に活気的なものでした。将来の学会の方向性を示唆しているようでした(自宅・職場どこでも参加可能など)。
現状では質疑には参加できませんが、多くのの情報を収集でき大変満足できるものでした。

参加した蒲原医師は、当院ICUにおける高タンパク質消化態流動食による臨床学的有効性について発表しました。
内容は本流動食を投与した患者をRetrospectiveに解析したもので、Befor/Afterの比較検討で、栄養状態だけでなく炎症反応の改善が認められた結果です。
次の研究への足がかりとつなげていければと思います。
来年も参加発表したいと思います。


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