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2021年3月10日

研修医学会参加報告・集中治療部研修の魅力

 この度、第48回日本集中治療医学会学術集会で、集中治療部(以下、熊大ICU)の先生方のご指導のもと筆頭演者として発表する機会をいただきました、初期臨床研修医の芥川晃也と申します。

 発表内容は、院内で発表した症例を学会向けに構成し直したものでした。振り返れば、院内発表のスライド→予演→実際の発表、学会発表の抄録→スライド構成のそれぞれにICUの先生方からフィードバックをいただき、相談にものっていただきました。それだけでなく、関連文献を紹介いただいたり、スライド作成の講習会を案内いただいたり、(今回はWeb開催であったため)動画作成時の注意点を教えていただいたり……かなり手厚くご指導いただいたおかげ様の症例報告でした。

 学会発表の場でも、熊大ICUでの研修が生きました。他科ローテートにおいても、ICUで学んだ知識が役立っていると強く感じます。
 ICU研修の魅力として、多臓器横断的な知識がつくことや、人工呼吸器管理、術後症例・院内急変症例の管理、中心静脈、動脈ライン確保などの手技はもちろんですが、以下3点を特に紹介させてください。

1) 上級医、他科ドクター、他職種との距離が近い
2) ❝伝わる❞プレゼンテーションやカルテ記載の訓練ができる
3) 初期臨床研修医でも活躍の場がある

以下に詳説します。

1) 上級医、他科ドクター、他職種との距離が近い
 初期臨床研修医の立場で、上級医、他科ドクター、コメディカル(看護師・薬剤師・理学療法士・臨床工学技士)の方々と同フロアでフランクに関われる場所はICUを措いて他にはないのではないでしょうか。臨床経験に裏打ちされた知識を直接訊ねることができる恵まれた環境といえます。実際に、ICUローテート中に質問させていただき解決した疑問は数知れません。

2) ❝伝わる❞プレゼンテーションやカルテ記載の訓練ができる
 熊大ICUでは毎日、ICUドクターが、他科ドクターや他職種が集まるなかで受け持ち患者様のプレゼンテーションを行います。広い視点を意識しつつ、過不足なく迅速に情報を伝える訓練になります。また、ICUでは引継ぎが重要であるため、カルテ記載に関しても同様のことがいえます。いずれも経験豊富な先生方の手本がみられることも魅力です。

3) 初期臨床研修医でも活躍の場がある
 重症患者様は1日のうちでも病態が変化するため、それに応じて診療を前に進めたり急変リスクを回避するため、先回りしたタイムリーな介入が要求されます。ともすれば上級医の指示通りに動くことが多くなりがちな初期研修ですが、上級医の先生方のサポートのもとで実際に自分が動いて、患者アセスメント、治療方針に主体的に関わることができます。


 少しでも興味がある方は、是非ICUで研修されてみてください。充実した研修と、きっちりした休日が待っています。


 最後に、ICUに関わる全てのスタッフの皆様、研修中は至らない点も多くご迷惑をお掛けしたと思いますが、熱心なご指導、手厚いサポートをしていただき、本当にありがとうございました。


2016年12月18日

第44回日本救急医学会総会・学術集会 参加報告

第44回日本救急医学会が東京で行われ、参加してきました。

当科からは熊本地震関連のポスターを3演題発表しました(業績参照)。うち2演題は隣同士のポスターとなっており、当科から連続での発表でした。震災時対応において他施設の裏話も聞くことができ、様々な問題点も共有できた活発なdiscussionでした。

2016年2月25日

第43回日本集中治療医学会学術集会参加報告 看護チーム


ポスター発表を終えてきました。関心をもって会場に来てくださった方々とたくさんの質疑応答ができ、貴重な経験をすることができました。

臨床の中で研究をすることの難しさとを感じるとともに研究の意義を実感しました。

ぜひ、ICUの患者様の皮膚ケアのアセスメントや予防ケアに活かしていきたいと思います。

松永知世(発表者)






2015年6月29日

第20回日本緩和医療学会

2015.6.18~20日、第20回日本緩和医療学会に、木下医師がシンポジストとして招かれました。
シンポジウムのテーマは「救急・集中治療と終末期ケア」です。

この学会にこれまで参加したことはなく、遠い存在と思っていました。
しかし、司会の中島、茅根先生といろいろとお話をしているうちに、ずいぶんと共通点があることを知りました。
同様に、緩和の先生は、これまで救急医療や集中治療がずっと遠い存在と思っていらっしゃったようです。

お互いの診療内容に関心を持ち、それぞれの専門医として、それぞれの立場から意見を出し合い、患者さんひとりひとりにとって最善の対応を探していけるような気がしました。

(PDF) 救急・集中治療における終末期医療への対応


2015年3月2日

第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会参加報告


2015.2/12-13日の2日間、第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会(JSPEN)が神戸(国際会議場他)で行われ、参加発表してきました。
臨床栄養の最前線-エビデンスとガイドラインに基づいた臨床経験の共有が学会テーマに掲げられ、医師、薬剤師、看護師、栄養士など多職種にわたり、多数の参加がありました。
学会では毎年多数の演題が同時進行で行われるのが通例ですが、本大会ではサテライトとして一つの大きなフロアーに8つのスクリーンを設けて、チャンネル付きのイヤフォンにて自由に聴取できるものでした。
これまで、多くの学会に参加してきましたが、ここまで同時に聴取可能なものは初めてであり、非常に活気的なものでした。将来の学会の方向性を示唆しているようでした(自宅・職場どこでも参加可能など)。
現状では質疑には参加できませんが、多くのの情報を収集でき大変満足できるものでした。

参加した蒲原医師は、当院ICUにおける高タンパク質消化態流動食による臨床学的有効性について発表しました。
内容は本流動食を投与した患者をRetrospectiveに解析したもので、Befor/Afterの比較検討で、栄養状態だけでなく炎症反応の改善が認められた結果です。
次の研究への足がかりとつなげていければと思います。
来年も参加発表したいと思います。


2015年2月26日

第42回日本集中治療医学会学術集会参加報告

第42回日本集中治療学会(JSICM)が東京(お台場ベイエリア)で行われ、参加してきました。
学会には7000人以上の参加があり盛会でした。

当科関係者からは座長含め全10のセッションに参加して発表して頂きました。
約半年在籍のローテーターの先生にも発表して頂き、神経内科の中西先生は抗NMDA受容体脳炎の症例発表、歯科口腔外科の町田先生は後天性血友病の症例発表(写真)をお願いしました。

フロアーから質問があり活発なdiscussionでした。
全体の話題としては、Sepsis, ARDSを中心に全領域にまたがり、治療としてはECMOマネージメントに聴衆が多い印象を受けました。
その他、通年見られる教育講演、招請講演、Pro-Con、リフレッシャーズセミナー、最新文献紹介が設定されどの会場も盛況でした。

1日だけ参加できるメンバーだけで夜集合しました(写真:新橋の52階の店から)。お台場は夜も昼も景観豊かで(写真:会場近くのライトアップ)、全ての参加者は心もリフレッシュされたのではないでしょうか。


来年も今年以上の多くの演題を持って参加できればと思っております。


2015年1月30日

第44回Critical Care Congress参加報告

2015.1.17-21の間、Phoenix, Arizona, USAのPhoenix Convention Centerにて行われた米国集中治療医学会(SCCM)が主催する第44回Critical Care Congressに蒲原医師が参加・発表してきました。
学会は日曜日のplenary sessionから盛り上がって行き、あのSurvival Sepsis Campiagn Guideline(SSCG)のfirst authorのR. Phillip Dellinger教授による10 Things We Can (and Must ) Do Btterは、先生のこれまで30数年間のCritical Careに身を置くIntensivistとしての心がまえを示していただき非常にインパクトがありました。
以下にその10の項目のみ示しておきます。

1. Compassion in Healthcare

2. Communication with Patients

3. Severe Sepsis Care

4. Post intensive Care Syndrome

5. Pre ICU Care

6. Aligning Research with Healthcare Changes

7. Physical Examination

8. ICU Round

9. Patinet Safety

10, Electronical Medical Documentation

炎症感染領域において、多くの業績をあげているワシントン大学のRS Hochikiss教授を司会とした多臓器不全と代謝回復に関してのsessionが行われていました。
臓器機能障害にはミトコンドリア機能障害やautophagyが注目されていたようである。会場ブースでは、まだ日本にないportable CT(写真)が展示されていました。今後是非、日本でも使用許可されることを期待します。
それにより、多くの患者さんが移動によるリスクを軽減できるでしょう。(ちなみに熊大ではICUからCTまで6階下へエレベーターで降りる必要があります。)回転式の体位変換ベッド(写真)が展示してありましたが、欧米人は体格が大きく体位変換は容易ではないことが製作のキッカケであったとのことで、日本人には必要ないよと言われました。
でもprone positionが簡単にできるのは魅力でした。

portable CT

回転式体位変換ベッド

昨年はOral発表でしたが、この時期NFLのカンファレンス決勝が同時期(日曜日)にあるため、聴衆は少なく質問も微々たるものでしたが、今年のポスター発表(Prof Walk Rounds)では教授2人と複数の聴衆に取り囲まれ、熱いDiscussionが可能でした。
発表はIFN-gamma inducible protein 10(IP-10: CXCL10)が、Innate ImmunityからAcquired Immunityの橋渡し役目をしているかもしれないという内容です。
IP-10はsepsisの重症度と相関しているため、診断としての応用の可能性があること、またmurine modelではその受容体のCXCR3を抑制すると生存が延長することから、治療の標的としての可能性も示唆されています。

Dr.Kamohara




Phoenixは1月にも関わらず、昼は最高20℃超え。夜は10℃前後で比較的過ごしやすい季候でした。
2週間後にNFLのSuper Bowlが行われることが決まっており、町全体お祭りを楽しみにして待つ雰囲気が感じ取られ、学会会場近くにはNBA Phoenix SunsのHome CourtのUS Airway Center、 MLBのDiammondbacksのChase Fieldもあり、Phoenixは年中Sportsが観戦できる Big Sports Cityと呼べるでしょう。


Phoenix近郊には世界遺産のGrand CanyonやSedonaもあり、学会主催のツアーも紹介されていました。
残念にも発表等の関係で参加はできませんでしたが、次の機会には是非行って人生観を変えたいと思っております。町にいたる所にサボテンが自然に生育しており、大きいもので5m近いものも見つけました。まさに木でした(写真)。
また、日の出と夕日の時には空がオレンジ色に輝いており、宿泊した郊外のホテルから撮影した写真がたまたま様になっていたのに驚きました(写真)。


                                                                           

2014年11月10日

第42回日本救急医学会総会(於:福岡)に参加しました。

第42回日本救急医学会総会(於:福岡)に参加してきました。鷺島医師は、「難治性ARDSに対して長時間の腹臥位療法が奏功した1例」についてポスター発表いたしました。Severe ARDSに対する長時間の腹臥位療法はベルリン定義の提唱以来、推奨度の高い治療です。しかしどの施設でも気軽に行える治療では決してなく、熟練が必要であり、看護師の協力が不可欠です。質問は腹臥位療法の実際について多く戴きました。

2014年10月6日

第52回九州麻酔学会(北九州市開催)で、小寺厚志(助教)が学会賞(最優秀演題賞)を受賞しました。

2014年9月6日(土)に福岡県北九州市で開催された第52回九州麻酔学会において、当教室の小寺厚志(助教)が口演発表した「舌圧測定による人工呼吸管理後の誤嚥リスクの評価:3症例の報告」が、最優秀演題に選ばれて、学会賞を受賞しました。
舌圧測定は、嚥下機能評価法の一つでありますが、人工呼吸管理後の嚥下機能評価を舌圧測定器で評価した報告は他になく、その新奇性と将来性が高く評価されました。
今後も、症例を重ねて研究を継続し、近い将来には、英文論文として投稿予定であり、今後の進展に期待されます。