2015年12月21日

2015年忘年会

12月18日(金)熊本ホテルキャッスルにて集中治療部2015年忘年会を行いました。



2015年9月24日

木下順弘教授還暦・退職記念祝賀会



平成27年8月22日、ホテル日航熊本に於いて、木下順弘教授還暦・退職記念祝賀会を開催いたしました。

多くの皆様にご参加いただきました。





 

         


         



2015年7月23日

更新のお知らせ

看護チーム紹介のページを更新しました。


2015年6月29日

第20回日本緩和医療学会

2015.6.18~20日、第20回日本緩和医療学会に、木下医師がシンポジストとして招かれました。
シンポジウムのテーマは「救急・集中治療と終末期ケア」です。

この学会にこれまで参加したことはなく、遠い存在と思っていました。
しかし、司会の中島、茅根先生といろいろとお話をしているうちに、ずいぶんと共通点があることを知りました。
同様に、緩和の先生は、これまで救急医療や集中治療がずっと遠い存在と思っていらっしゃったようです。

お互いの診療内容に関心を持ち、それぞれの専門医として、それぞれの立場から意見を出し合い、患者さんひとりひとりにとって最善の対応を探していけるような気がしました。

(PDF) 救急・集中治療における終末期医療への対応


2015年5月12日

夏休み、実践敗血症治療塾2015開催のお知らせ

「夏休み、実践敗血症治療塾」が7月30日に開催予定です。
旭化成ファーマ株式会社、ファイザー株式会社との共催講演会です。


2015年5月1日

更新のお知らせ

スタッフ紹介のページを更新しました。
腎臓内科より早田学医師が助教として配属されました。

2015年4月21日

更新のお知らせ

看護チーム紹介のページを更新しました。
2014年度の学会・研修会発表報告を掲載しています。

吉里看護師長

2015年3月9日

第39回熊本救急・集中治療研究会にて医学部学生3年の後生川君は堂々と発表し称賛を受けた

2015.2.21、第39回熊本救急・集中治療研究会が、熊本大学 救急・総合診療部の笠岡俊志教授の当番会長で行われました。

今年度当番会長の笠岡教授とスタッフの皆さん、香川大学の黒田教授
集中治療部からは計4題の発表をして頂きました。
医学部3年生の後生川輝君は医学部カリキュラムの基礎演習をより発展させ本発表へとつなげた。
テーマは入室時のHbA1cの意義についての解析で、ICU入室患者約1000例を対象として、臨床的データを基に統計学的解析を行った。
HbA1cは糖尿病患者の中長期的な血糖コントロールの指標として使用されているが、本発表ではICU入室時にHbA1cは死亡率との関連性は認めないが、正常群でインシュリンを使用した群においては有意に死亡率が増加することを明らかにした。
非糖尿病患者において、耐糖異常を呈する病態は生体侵襲の程度を反映し、結果として重症化し死亡まで至っているのではないかと考察している。
後生川くんの発表
招待講演の香川大学、救急災害医学講座の黒田泰弘教授、その他フロアーから複数の質問があり、学生の見事発表と評価をして頂いた。
今後のさらなる研究解析に期待し、魅力ある救急集中治療分野へより興味を持って貰えれば幸いである。

その他、歯科口腔外科の勝田久貴Drの感染性心内膜炎と歯周病関連の症例、田中貴子NrsのARDSのprone position、國本隆顕NrsのUTIの取り組みの発表をして頂いた。また、鷺島助教、吉里看護師長は座長にて貢献された。また、会場運営のため多くのICUの看護師さんが協力されていた。

皆様、お疲れ様でした。来年も頑張りましょう。


2015年3月2日

第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会参加報告


2015.2/12-13日の2日間、第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会(JSPEN)が神戸(国際会議場他)で行われ、参加発表してきました。
臨床栄養の最前線-エビデンスとガイドラインに基づいた臨床経験の共有が学会テーマに掲げられ、医師、薬剤師、看護師、栄養士など多職種にわたり、多数の参加がありました。
学会では毎年多数の演題が同時進行で行われるのが通例ですが、本大会ではサテライトとして一つの大きなフロアーに8つのスクリーンを設けて、チャンネル付きのイヤフォンにて自由に聴取できるものでした。
これまで、多くの学会に参加してきましたが、ここまで同時に聴取可能なものは初めてであり、非常に活気的なものでした。将来の学会の方向性を示唆しているようでした(自宅・職場どこでも参加可能など)。
現状では質疑には参加できませんが、多くのの情報を収集でき大変満足できるものでした。

参加した蒲原医師は、当院ICUにおける高タンパク質消化態流動食による臨床学的有効性について発表しました。
内容は本流動食を投与した患者をRetrospectiveに解析したもので、Befor/Afterの比較検討で、栄養状態だけでなく炎症反応の改善が認められた結果です。
次の研究への足がかりとつなげていければと思います。
来年も参加発表したいと思います。


2015年2月26日

第42回日本集中治療医学会学術集会参加報告

第42回日本集中治療学会(JSICM)が東京(お台場ベイエリア)で行われ、参加してきました。
学会には7000人以上の参加があり盛会でした。

当科関係者からは座長含め全10のセッションに参加して発表して頂きました。
約半年在籍のローテーターの先生にも発表して頂き、神経内科の中西先生は抗NMDA受容体脳炎の症例発表、歯科口腔外科の町田先生は後天性血友病の症例発表(写真)をお願いしました。

フロアーから質問があり活発なdiscussionでした。
全体の話題としては、Sepsis, ARDSを中心に全領域にまたがり、治療としてはECMOマネージメントに聴衆が多い印象を受けました。
その他、通年見られる教育講演、招請講演、Pro-Con、リフレッシャーズセミナー、最新文献紹介が設定されどの会場も盛況でした。

1日だけ参加できるメンバーだけで夜集合しました(写真:新橋の52階の店から)。お台場は夜も昼も景観豊かで(写真:会場近くのライトアップ)、全ての参加者は心もリフレッシュされたのではないでしょうか。


来年も今年以上の多くの演題を持って参加できればと思っております。


2015年1月30日

第44回Critical Care Congress参加報告

2015.1.17-21の間、Phoenix, Arizona, USAのPhoenix Convention Centerにて行われた米国集中治療医学会(SCCM)が主催する第44回Critical Care Congressに蒲原医師が参加・発表してきました。
学会は日曜日のplenary sessionから盛り上がって行き、あのSurvival Sepsis Campiagn Guideline(SSCG)のfirst authorのR. Phillip Dellinger教授による10 Things We Can (and Must ) Do Btterは、先生のこれまで30数年間のCritical Careに身を置くIntensivistとしての心がまえを示していただき非常にインパクトがありました。
以下にその10の項目のみ示しておきます。

1. Compassion in Healthcare

2. Communication with Patients

3. Severe Sepsis Care

4. Post intensive Care Syndrome

5. Pre ICU Care

6. Aligning Research with Healthcare Changes

7. Physical Examination

8. ICU Round

9. Patinet Safety

10, Electronical Medical Documentation

炎症感染領域において、多くの業績をあげているワシントン大学のRS Hochikiss教授を司会とした多臓器不全と代謝回復に関してのsessionが行われていました。
臓器機能障害にはミトコンドリア機能障害やautophagyが注目されていたようである。会場ブースでは、まだ日本にないportable CT(写真)が展示されていました。今後是非、日本でも使用許可されることを期待します。
それにより、多くの患者さんが移動によるリスクを軽減できるでしょう。(ちなみに熊大ではICUからCTまで6階下へエレベーターで降りる必要があります。)回転式の体位変換ベッド(写真)が展示してありましたが、欧米人は体格が大きく体位変換は容易ではないことが製作のキッカケであったとのことで、日本人には必要ないよと言われました。
でもprone positionが簡単にできるのは魅力でした。

portable CT

回転式体位変換ベッド

昨年はOral発表でしたが、この時期NFLのカンファレンス決勝が同時期(日曜日)にあるため、聴衆は少なく質問も微々たるものでしたが、今年のポスター発表(Prof Walk Rounds)では教授2人と複数の聴衆に取り囲まれ、熱いDiscussionが可能でした。
発表はIFN-gamma inducible protein 10(IP-10: CXCL10)が、Innate ImmunityからAcquired Immunityの橋渡し役目をしているかもしれないという内容です。
IP-10はsepsisの重症度と相関しているため、診断としての応用の可能性があること、またmurine modelではその受容体のCXCR3を抑制すると生存が延長することから、治療の標的としての可能性も示唆されています。

Dr.Kamohara




Phoenixは1月にも関わらず、昼は最高20℃超え。夜は10℃前後で比較的過ごしやすい季候でした。
2週間後にNFLのSuper Bowlが行われることが決まっており、町全体お祭りを楽しみにして待つ雰囲気が感じ取られ、学会会場近くにはNBA Phoenix SunsのHome CourtのUS Airway Center、 MLBのDiammondbacksのChase Fieldもあり、Phoenixは年中Sportsが観戦できる Big Sports Cityと呼べるでしょう。


Phoenix近郊には世界遺産のGrand CanyonやSedonaもあり、学会主催のツアーも紹介されていました。
残念にも発表等の関係で参加はできませんでしたが、次の機会には是非行って人生観を変えたいと思っております。町にいたる所にサボテンが自然に生育しており、大きいもので5m近いものも見つけました。まさに木でした(写真)。
また、日の出と夕日の時には空がオレンジ色に輝いており、宿泊した郊外のホテルから撮影した写真がたまたま様になっていたのに驚きました(写真)。


                                                                           

2015年1月5日

新年ご挨拶

平成27年の年始を迎えるに当たり、ごあいさつ申し上げます。
昨年は4月から12月までの9か月間で、278名の集中治療部入室患者がありました。月別にみましても、4月を除きすべての月で、25年の同月を上回る入室患者を受け入れました。内訳は、男性が63%と女性より多く、年齢別には、60歳代70歳代の方が最多でした。死亡率は6.5%にとどまり、多くの患者が無事に退室されました。院内の専門医と集中医療部医師、看護師、ME技師はじめみなさまのご協力のおかげと感謝しております。本年も変わらず、気軽に利用でき、質の高い診療を提供できるICUを目指してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
熊本大学医学部附属病院 集中治療部長 木下順弘 同看護師長 吉里孝子